その不調、舌の衰えが原因かも?
投稿日:2023年8月7日
カテゴリ:スタッフブログ
その不調、舌の衰えが原因かも?
舌は、健康な体を支えている源。「呼吸する」「食べる」「話す」という、人間が生きるために不可欠な3つの活動を支えています。
つまり、舌が衰えると、生きるのに必要なこれらの活動が正しく機能しなくなり、健康に悪影響を与え、さらには老化の原因にもなるという。特に舌の筋力が低下すると、舌が正しい位置よりも下がった「落ちベロ」という状態になり、本来は鼻呼吸であるべきところが、口呼吸となるため、それが病気を招く原因にもなってしまう。
口呼吸をすると、冷たく乾いた空気が、口を通ることでダイレクトに気管を痛めつけます。気管支にもバリア機能を持つ線毛はありますが、乾燥すると動きが鈍くなり、線毛自体がなくなってしまうのです。湿度があれば、線毛は再生しますが、口呼吸で乾燥し続ければ、再生しないまま。すると、細菌が体内へと素通りするうえ、冷えと乾燥で免疫機能も落ちるので、病原菌は広がる一方です。
とくに口呼吸をすると、体が冷えるために全身の免疫機能も低下するのだとか。寒くなると風邪をひきやすい、あるいは毎年のようにインフルエンザに感染しているというような人は、知らないうちに口呼吸になっている可能性があるかもしれません。
もしかして「落ちベロ」? 三択で簡単チェック
現代人は昔の人に比べて、柔らかい食べ物を食べることが多いため、舌を鍛える機会が減っているそう。年齢が若くても、舌の筋力が衰えて口呼吸になっている可能性があるので、まずは以下の「ベロポジチェック」で「落ちベロ」になっていないかどうか、調べてみよう。
~口を閉じた状態で、あなたの舌はどこにありますか?~
A:舌が上あごにべったりとついている
B:舌先が上の歯の裏についている
C:舌先が下の歯の裏についている、あるいは舌がどこにも触れておらず、宙ぶらりん
さて、あなたの舌はどこにあるだろうか?
正しい舌の位置はAで、BとCだという人はいずれも「落ちベロ」になっているとのこと。その場合、口呼吸である可能性がかなり高いと言える。
もしも「落ちベロ」であったとしても心配はいらない。舌はほぼ筋肉でできているので、鍛えれば正しい位置に戻すことができる。
舌の張力を鍛えながら、舌を正しい位置に誘導するタングライトポジショナー(TRP)
を使用してトレーニングすることで、「落ちベロ」を改善することが出来ます。
Dr,今井が開発した「あいうべ体操」で舌トレを行う方法もあります。
「あいうべ体操」が腕立て伏せやスクワットだとしたら、「タングライトポジショナー」は
トレーニングマシンを使った筋トレといった所でしょうか
舌を鍛えると鼻呼吸がスムーズになり、体に悪い菌やウイルスが侵入するのを防ぎ、さらには冷たい空気を体内に入れないことで、免疫力を維持できることは分かったが、自律神経が整うというのはどういうことなのだろうか。
自律神経は意識的にコントロールできませんが、呼吸は人が意識的にコントロールできます。鼻からゆっくり呼吸すると、自然と深い呼吸となって、酸素を十分にとり込むことができ、自律神経のバランスが整います。
トレーニングして舌が正しい位置に戻り、鼻呼吸がスムーズにできるようになると、他にも以下のようなメリットがあるという。
・誤嚥性肺炎の予防
・アトピーやぜんそく、花粉症などのアレルギー性疾患の緩和
・風邪やインフルエンザの予防
・腸の疾患の改善
・膠原病(リウマチ)の改善
・認知症の予防
・糖尿病の予防
・脳梗塞や心筋梗塞など血管の病気の予防
・うつ症状の改善
・二重あごやほうれい線の緩和
・歯周病や虫歯、口臭の予防
・顔(あご)の変形や歯ならびの悪化、体のゆがみや痛みの予防
・ブラキシズム(歯ぎしり、咬みしめ)の軽減
・睡眠時無呼吸症候群やいびきを予防して深く眠れるようになる
人生100年時代といわれる現在、長寿は当たり前のことになってきている。しかし、100歳まで健康でいられるかは別の問題。冒頭でもご紹介した通り、舌には「呼吸」「食べる」「話す」といった重要な役割がある。舌を鍛え、正しい呼吸で健康を保ち、美味しく食事をして、親しい人たちと楽しい会話をする。それこそが、幸せな長寿のあり方ではないだろうか。早速、あいうべ体操やタングライトポジショナーを使った舌のトレーニングをはじめてみましょう。
(免疫力を上げ自律神経を整える舌トレ 今井一彰著より一部引用)
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