私の睡眠治療日誌

皆様、睡眠時無呼吸症という病態をご存知でしょうか？睡眠中に呼吸が止まってしまったり

弱い呼吸になってしまう状態です。1時間に５回以上の無呼吸・低呼吸があると睡眠時無呼吸症と診断されます。

ある事をきっかけに睡眠簡易検査を受けることになりました。

すると、AHI15.4と中等度の睡眠時無呼吸症ということがわかりました。1時間に15回も

無呼吸・低呼吸になっているということです。

酸素飽和度が90％を下回っている回数も多く、80％まで下がっている時間もありました。

寝ている時にエベレストに登頂しているようなものです。安らかな睡眠とはかけ離れている状態です。

この結果には、正直びっくりしました。以前にいびきをしているとの指摘を受けたことは

ありましたが、自分自身で自覚症状を特に感じていませんでした。

ただこの結果を踏まえて振り返ってみると、寝ている時にトイレに起きることも増えた気もしますし、休日の時などは日中にふと眠気を感じる事があったような気がします。

睡眠時無呼吸症は、生活習慣病である高血圧や糖尿病さらに循環器系の病気、心疾患や脳梗塞のリスクが高くなる病態です。自律神経にも乱れを生じて様々な悪影響を与えます。

ある統計によると、睡眠時無呼吸症と診断を受けているかたは300万人、500万人ともいわれています。ただ、これも氷山の一角ではないかといわれています。寝ている時の状態は自分ではわからないものです。症状をさほど感じていないことに対して検査や治療を受けようという気にはならないでしょう。

私自身も検査を受けるまで、自分が睡眠時無呼吸症とは考えていませんでした。身体の健康やより快適な生活をおくるために睡眠時無呼吸症と向き合って治療を行っていくことにしました。治療の経過などは順次更新していきたいと思います。