虫歯治療・根管治療
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極力抜かない・削らない虫歯治療(根管治療)を心がけております
入谷歯科クリニックでは、天然歯の保存を第一に考え、極力抜かない・削らない・痛くない低侵襲な虫歯治療(根管治療)を心がけております。こちらでは、当院の虫歯治療・根管治療について詳しくご紹介いたします。
虫歯の発生要因について
虫歯は「細菌」「唾液」「食習慣」「時間」の4つが合わさることで発生します。初期の虫歯は痛みが無いために患者さまご自身でも気付きにくいものです。そのため、痛みが出てから治療を行ってみると予想以上に症状が進行しているというケースが少なくありません。虫歯が進行してしまうと施せる治療も制限されてしまうため、早期発見・早期治療が大切になってきます。
入谷歯科クリニックでは、唾液の質や細菌の量を計測できる検査を行い、患者さまのお口の把握に努めております。また、お聞かせいただいた日頃の生活環境から、虫歯になりにくくするための、指導を行ってまいります。
唾液検査の結果を基に適切な予防法や治療法をご提案いたします
入谷歯科クリニックでは、必要に応じて唾液検査を実施しております。
お口の中には様々な菌がおり、唾液検査によって虫歯や歯周病菌がどのぐらいの数いるのか、良い細菌と悪い細菌の比率はどのぐらいなのか、また唾液の分泌量がどのぐらいあるのかなどが調べます。
結果により、虫歯や歯周病になるリスク(危険度)、結果に基づいた適切な予防法や治療法を施すことができるため、お口の中の健康を保つことができるようになります。
※検査は簡単で、痛みもありません。
唾液検査の流れ
問診
簡単な問診と食生活のアンケートを行います。お口の中で気になることがあればお伝えください。
診査
検査を始める前にお口の中に異常はないか調べます。
検体採取
唾液分泌促進用の味のないガムを噛み続けます。分泌速度を測るため、最初に1分間はそのまま飲み込んでいただきます。唾液が安定的に出始めた2分後から唾液を採取し、分泌量を測っていきます。採取した唾液を検査紙につけ、唾液の中和力を測定します。また、虫歯を進行させるラクトバチラス菌や虫歯のきっかけを作るミュータンス菌の数は、歯垢を採取して専用の培養器に保存し、2~4日間経過後、結果を判定します。
虫歯の進行状態に合った適切な治療法をご提案します
当院では、少しでも多く歯を保存できるよう、虫歯の進行状態に合った処置や治療を心がけております。虫歯の進行状態は虫歯を意味する「carious」のCと0~4の数字の組み合わせによって表します。以下では、虫歯の進行状態と行う処置や治療法についてご紹介いたします。
【C0・C1】脱灰/エナメル質の虫歯
C0は虫歯菌の出す酸によって歯の表面にあるミネラルなどが溶かされ始めた「脱灰」という状態。C1は歯の一番外側にあるエナメル質が虫歯になっている状態です。
C0・C1はどちらも初期虫歯に分類されており、基本的には歯を削らず、口腔内を清潔に保つことで唾液の修復作用である再石灰化を促進し、進行の防止・治癒を図ります。
※C1の虫歯で見た目が気になる場合や症状が進行する可能性が高い場合には、歯を最小限に削り、歯科用の樹脂で修復することもあります。
歯磨き指導(TBI)
唾液による再石灰化を促進するためには、口腔内を清潔に保つことが重要です。必要に応じて歯磨き指導を行い、セルフケアの質を高めます。
フッ素塗布
歯面に高濃度のフッ素を塗布します。フッ素は虫歯菌の活動を抑制したり、溶け出した歯を修復する再石灰化を助ける働きがあるため、虫歯の進行防止・治癒に効果的です。
PMTC
PMTCは専用の器具を駆使して行う歯面清掃です。歯磨きでは落とせない歯石やバイオフィルムを取り除き、虫歯菌の働きを抑制、再石灰化を促進します。
【C2】象牙質の虫歯
C2の虫歯は、エナメル質の下に位置する象牙質にまで進行した状態です。
象牙質には神経に繋がる管が存在するため、甘いものや冷たいもので歯がしみたり、痛みを感じたりします。
歯を削る際は痛みを伴うため、麻酔注射を行ない、少しでも多く歯質を残せるよう、最小限の切削を心がけております。歯を削った後は歯科用の樹脂やつめ物(インレー)で修復し、歯の形態を整えます。
歯科拡大鏡を駆使した精密な切削
虫歯を削る際は、歯科拡大鏡を使用します。肉眼の数倍に視野を拡大できるため、虫歯と健康な歯質の境目を目で確認しながら、精密な切削が可能となります。
エキスカベーターによる丁寧な切削
虫歯に感染した部分は軟らかくなるため、すべての処置をドリルで行うと、健康な歯質まで削りすぎてしまう可能性があります。そのため当院では、細部や最終的な処置については、エキスカベーターという手動の切削器具を使用し、丁寧な処置を心がけております。
ダイレクトボンディングによる修復
虫歯治療で歯を削った後は、ダイレクトボンディングによる修復を心がけております。ダイレクトボンディングは、歯科用の樹脂を直接盛って歯の形態を整える修復法です。歯の切削量を最小限に抑えることができ、即日に治療が完了します。
セラカルPTによる神経の保護
神経周辺の虫歯を除去する際、切削時の刺激によって神経が炎症を起こしたり、神経が露出したりすることがあります。通常は神経を取り除くことになりますが、当院ではMTAセメント(セラカルPT)で神経を保護する覆髄処置によって、できるだけ神経を保存するように努めております。
【C3】歯の神経にまで進行した虫歯
C3は歯の神経が収まる根管にまで虫歯が進行した状態です。
神経が炎症を起こすため、何もしていない状態でズキズキと強い痛みを感じます。
症状を改善するため、虫歯菌に感染した神経や血管をすべて取り除き、根管内の殺菌、密封する根管治療を実施します。
根管内に感染物質が残っていると、高い確率で再発するため、根管治療では一つひとつの処置を精密に行うことが重要となります。入谷歯科クリニックでは、下記の対策や取り組みによって根管治療の精度向上、再発リスクの軽減に努めております。
拡大視野下での精密な処置
根管治療の際は歯科拡大鏡を使用し、暗くて狭い根管内を目で確認しながら、精密な処置を実施いたします。
歯科用CTによる精密検査の実施
レントゲンでは確認が難しい根管の形状や数、病巣などを把握することで、取りこぼしや未処置を防止します。レントゲンでは確認が難しい根管の形状や数、病巣などを把握することで、取りこぼしや未処置を防止し、再発リスクを軽減します。
炭酸レーザーによる根管内の殺菌
当院では根管治療の際、必要に応じて炭酸レーザーを使用します。根管内にレーザーを照射し、根管の隅々までしっかりと殺菌します。
ニッケルチタンファイルの使用
根管の拡大や感染物質の除去には、先端がヤスリのような形状になったリーマーやファイルといった器具を使用します。当院で採用しているニッケルチタンファイルは、弾力があり、根管の湾曲に合わせて追従するため、根管の隅々まで清掃が可能です。
抗菌性の材料で根管充填を実施
根管内の清掃、洗浄後は抗菌性の材料(BIO-C SEALER)で空洞を埋めていきます。BIO-C SEALERは膨張しながら、硬化するため、細菌の繁殖スペースを残すことなく緊密な充填が可能となります。
精密なかぶせ物の製作
根管治療後の再発率を軽減するためには、根管治療の精度だけでなく、かぶせ物の精度も重要となります。当院では一つひとつ工程をしっかり行ない、精密なかぶせ物の製作に努めております。
【C4】歯根まで進行した虫歯
C4は歯根まで虫歯が進行した状態です。度重なる虫歯治療により、歯茎より上にほとんど歯質が残っていません。
また、C4の状態は神経が死んでしまっているか、根管治療で神経を取り除いているため、痛みを感じることはほとんどありません。
ここまでくると、ほとんどのケースで抜歯となりますが、保存できる可能性がある場合は、もう一度根管治療を実施し、症状の改善を図ります。通常の根管治療だけでは改善が難しい場合は、下記の歯根端切除術を併用し、できる限り抜歯の回避を目指します。
歯根端切除(外科的歯内療法)の実施
細菌の感染によって、歯根先端部分に膿が蓄積する根尖病変が確認できた場合は、通常の根管治療では改善が難しいため、歯根端切除(外科的歯内療法)を実施します。
歯茎を切開した後、感染した歯根の切除と膿を摘出することによって、症状の改善を図ります。
神奈川県座間市で極力抜かない・削らない虫歯治療をご希望の方へ
入谷歯科クリニックでは、天然歯の保存を第一に考え、極力抜かない・削らない低侵襲な虫歯治療(根管治療)を心がけております。診査・診断をしっかり行ない、虫歯の進行状態に合った適切な治療を実施いたします。神奈川県座間市で極力抜かない・削らない虫歯治療をご希望の方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。